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千利休【辞世の句と名言】

武将データ
なまえ せんのりきゅう 千利休

Wikipediaより

出身 和泉国
家紋 なし
(主家) (織田家→豊臣家)
享年 (1522~1591)

 

千利休の辞世の句

【ひっさぐる 我が得具足の 一つ太刀 今此時こそ 天になげうつ】

歌意:今私が持っているこの宝剣で、一切合切を絶ちきってくれようぞ。(解釈が色々あり、天に擲つことで極致を得る、太刀を以て天へ我が身を擲つ の意味となる)

 

千利休の名言

『世の中に 茶飲む人は 多けれど 茶の道を知らぬは 茶にぞ飲まるる』

『茶の湯とは ただ湯を沸かし 茶を点てて 飲むばかりなる ことと知るべし』

歌意:『無の心』があってこそ、精神が解き放たれ、茶の湯を楽しむことができる。

 

 

千利休ってどんな戦国武将?

戦国武将ではなく、商人、茶人です。

 

茶の湯と師匠

もともと、千利休の家は屋号を『魚(とと)屋』というように、塩魚を扱う商人であり、茶人の家ではありませんでした。利休は17歳の時に、北向道陳という医師でもある豪商の下で茶の湯を学びます。茶の才を買われ、近所に住む武野紹鷗(じょうおう)という茶人に弟子入りします。紹鷗との出会いは大きく、利休が有名になった後,「術は紹鷗。礼は珠光(わび茶の創始者)から学んだ」と言ったことにより、紹鷗の名声も上がりました。

23歳で初めて自身で茶会を開き、成功させたという記録が残っています。

 

天下人と御茶湯御政道

織田信長は勢力を増していくと、商業が盛んな堺に目を付けます。信長の上洛から一年後、堺を直轄領とし、財界の中心人物ともいえる堺の豪商茶人であった今井宗久、津田宗及とともに、利休は茶の湯を司る『茶頭』として召し上げられます。実際に、信長主催の茶会に利休が取り仕切った記録が残っています。

信長は「御茶湯御政道」(茶の湯の政治利用)を推し進め、茶の湯を家臣に広げていきます。武功には土地を与えることがしばしばでしたが、その代わりに茶器を与えたり、茶会の開催を許可制とし、功を挙げた者にのみ許したりするなど、コストパフォーマンスのよい茶の湯の使い方をしていたといえます。

利休は茶の湯の指南役として、地位を挙げていきました。また、茶器の鑑定を行ったり、専門の職人に命じて茶の湯専用の道具(茶道具)を作り出したりと、茶の湯の世界を拡げ、信長から重用される存在になっていきました。

 

1582年、6月2日、本能寺で信長が名茶器を披露する茶会が開かれました。そして、その晩『本能寺の変』が起こります。この茶会の開催の事実から、本能寺の変の黒幕は利休であるという一説もあります。比叡山焼き討ちや一揆の弾圧など、強引な統治のやり方に堺の自治衆が恐れて、利休が本能寺におびき寄せ、明智光秀に暗殺の手引きをした、というものです。

真相は闇の中ですが、利休は次に羽柴秀吉に目を付けられます。

 

あまり血を流す戦いが好きではない秀吉にとって、茶の湯という外交手段をもっている利休は、大きな利用価値があったからです。秀吉が天下に近付く中で、利休は着々と信頼を積み重ね、政にも大きく関与していたといいます。その証拠に、秀吉の弟である秀長が、大友宗麟に『公儀のことは私に、内々のことは宗易(利休)に』と言った記録が残っており、秀吉に口出しできるのは、秀長と利休ぐらいしかいないと言わせしめるほどの地位に昇りつめていたと考えられます。

 

謎の切腹

秀吉と水魚の交わりの仲、と思いきや、利休は突如、蟄居を命じられます。秀吉の何が気に障ったのか、今でも理由は不明であり、一説には、利休の娘を妾にと望んだ秀吉にNOを突きつけたから。安物の茶器を高額で売りつけたから。などありますが、どれも決定的となるものが見つかっておりません。

また、謝罪の言葉さえあれば許すとも言われていたといいます。しかし、利休は謝る理由がそもそもないと断り、妻に見守られながら切腹をし、その生涯に幕を下ろしています。

 

辞世の句と『利休』の名

利休を称するようになったのは63歳の時といわれています。それまでは宗易という名を使用していました。

利休の名は、諸説ありますが、大林宗套という僧侶が考案し、与えたといわれています。蜀の禅僧の韓利休にあやかりつけたものだと考えられ、『韓利休』→『干利休』→『千利休』となったのではないかという説もあります。

それを利休は受け止めてか、利休の辞世(正しくはは遺偈(ゆいげ)という辞世の漢文の後半を七五調にしたもの)は韓利休の句と酷似しており、倣って詠ったものと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

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